桶谷先生の思い出・桶谷先生の手技を受けて感じたこと

関東第2ブロック  認定番号106番 森川 和子
昭和60年3月に認定を受け、早や26年になります。
新潟を離れた私にとって、大阪での研修は、夏の暑さが厳しく辛いものでした。「何で体温より気温が高いんだろう?」目眩がしそうな厚さの中、自転車で研修センターまでの上り坂を毎日通って行きました。
研修中の桶谷先生は、厳しい中にも寛容で優しさが感じられました。研修生が手技を行い、お母様の乳房の輪郭を外れ少しでも赤く手技の跡が残ると、「こういうのは嫌なのよ!」と静かに怒りを抑えながら言われ、先生がその乳房の手技を終えるとそれまであった赤みが消えている・・・・。研修生が自分たちの未熟さを恥ずかしく思う反面、桶谷先生の偉大さを痛感する毎日でした。
時には、研修生の手の上に先生の手を添えて『押し上げ引き上げ』を教えて下さり、先生の、後世に正しい手技を伝えたい熱い思いが直接伝わってくる場面も多々ありました。
桶谷先生は自分のことを話すことは殆どありませんでしたが、ご主人である理事長さんが「先生は寝ていても、手技のことで気がつくことがあるとパッと起きて、枕元にある紙に書いてまた寝るんだよ。」と話してくださり、桶谷先生の見えないところでの努力に敬服させられました。
それから研修を終え3年後、1歳になったばかりの長男を連れて、桶谷先生の手技を受けに大阪まで行った時のことです。
ⅡB型で分泌過多の私の乳房は、桶谷先生の手技でフワフワ。手技を受けている私には桶谷先生の基底部の操作は感じることができませんでしたが、搾乳の時にしっかり基底部が固定され、乳頚で打ち合わされている感覚だけが体に残っています。その当時の長男はまだ一人で何も掴まらずに立つことができませんでしたが、先生の手技を受けた二日目に研修センターで初めて一人で立ち上がり、とても驚きました。
桶谷先生の手技を受けることができたことは、今では尊い体験となりました。
この度、桶谷先生との思い出を振り返る機会を与えていただき、改めて桶谷先生の人としての素晴らしさ、桶谷式乳房治療手技の奥の深さを再認識しました。
これからも、桶谷先生に感謝しつつ、研鑽していきたいと思います。

森川母乳育児相談室

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