「桶谷先生との思い出」

認定NO.83 森田 加恵子
 原稿依頼の電話があった時、咄嗟に思い浮かんだ場面がありました。それは、泉南での研修中のこと・・・。
  桶谷先生は、日曜日も、数人は診ておられました。(年中無休です。)私たち研修生は、交代で、日曜研修をさせていただいていました。
休日は、人数が少ないので、ゆっくり教えていただけるという利点があります。しかし、桶谷先生は「日曜日なのにゴクロウ様。」という雰囲気で、帰り際よくお菓子を手に持たせて下さいました。それは、仏様の御供えだったりするもので、まるで、おばあちゃんが孫にそうするかの様な仕草で、紙に包んでポンと手渡す。そんな感じでした。
私達は、研修の緊張の糸が解けて、ホッとした気持ちにさせられました。
  今思うと、研修は厳しいものでしたが、その中で続けられたのは、桶谷式の素晴らしさはもちろんの事、桶谷先生のやさしさ、暖かさが、その根底にあったからだと思います。
  もう一つ強烈な印象があります。話は前後しますが、それは、初めて高岡の先生の「ちち治療院」を訪れた時のこと・・・。
  大きなやかんの水を、七輪の練炭で沸かしている独特な雰囲気の中、来院している赤ちゃんは皆、ピカピカ、生き生きと輝き、お母さん方は、自信に満ち溢れ、その中心で、桶谷先生は、火の玉の様なエネルギーの固まりでした。それは私にとって衝撃でした。
  この瞬間に、私は桶谷式の虜になったのです。単なる技術ではなく、生きる方向性を決めるものとなりました。
これを学ばない限り、私は助産師として、一歩も前へ進めないという気持ちにさせられました。
  この時の感動が、今の私の基となっています。桶谷先生との出会いに感謝し、今後も研鑽を続けて行きたいと思っています。 

森田母乳育児相談室

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