K.Oさんより

双子の母乳育児

2007年7月、私は双子の男の子を出産しました。 早期胎盤剥離により、妊娠35週で産まれてきた二人。早産で低体重ということもありましたが、次男は新生児仮死状態で、産まれてすぐに人工呼吸器をつけました。その後二人ともNICUに1ヶ月間入院することになり、私は自分が退院してからも毎日搾乳し、冷凍した母乳を病院へ届ける日々が続きました。初乳は出たもののほんの少しで、「こんなんじゃこの先双子に足りるはずがない」と悩んだこともありました。それでも時間を決め、夜中も何度も目覚ましをかけて起きては搾乳をするうちに次第に母乳の量は増えてきました。二人に直接母乳をあげられたのは、出産から2週間後でした。NICUの看護師さんに付き添われ、緊張しながら初めておっぱいをあげた時の感動は忘れられません。小さいながらも一生懸命におっぱいを吸う力強さに驚かされたものです。
双子が退院してからは、一日中と言って良いくらいにおっぱいばかりあげているような毎日。もちろん片方にあげている間、もう片方がおとなしく待てるはずもなく、同時授乳や時には混合にしたりもしていました。搾乳の日々から一転、常におっぱいを吸われるために乳首は両方とも出血し痛みもひどく、同時授乳の際には息が止まる思いでした。さらに乳腺が詰まりやすく、授乳を休めばすぐにおっぱいがガチガチに。夜も昼も関係なく交互に泣く双子を相手に常時寝不足という事もあり、精神的にも参ってしまい泣きながら授乳したこともありました。そんな時に私の母と義姉から教えられて向かったのがI母乳育児相談室でした。

I先生に、「混合じゃなくてもおっぱいだけで二人とも十分足りるから痛くても少しの間我慢してね。」と言われ、ちゃんと二人分おっぱいが出てるんだな~と実感しました。
それから間もなくして乳首が慣れてきたら授乳時の痛みからは解放されましたが、詰まりやすい乳腺は食事もなるべく気をつけ、双子に年中吸われているのに度々ひどい状態に・・・。それでも乳腺炎に至らなかったのはI先生のおかげでした。先生の手にかかると詰まっていた栓がポーン!と取れ、その後何もしなくても滞っていた母乳が噴水のように出てくるのです。ガチガチになったおっぱいを治してもらうたびに、「これこそまさにゴッドハンドだなぁ~」と思っていました。

そんな七転び八起きの母乳育児でしたが、1歳9ヶ月で断乳するまでの間、私自身も母親としてほんの少しですが成長できたような気がしていますし、本当に幸せな期間だったと思います。
断乳時も次男が胃腸炎になったり何かと心配事が絶えませんでしたが、先生もとても気にかけてくださり私も心強く、またおっぱいの方も断乳後のケアで意外とすんなり落ち着いてくれたのでとても良かったです。断乳後しばらく経ち、授乳していたときには夢にまで見ていた「私も子供たちも朝まで熟睡」もようやく叶い、寝不足からも開放されました。また授乳中にはかなりの小食だった二人がたくさん食べるようになり、食事の時間が楽しくなりました。断乳を通して、またさらに子供たちも母親である私も成長できたのではないかなと感じています。

I先生に出会っていなければここまで充実した母乳育児は絶対にできなかったと思います。本当にありがとうございました。