T.Oさんより

おっぱい先生と魔法の手

初めての授乳

 初めてケアを受けたのは、2013年の春、娘を産んで1ヵ月たった頃でした。私は切迫早産の兆候があったため、妊娠34週まで早産予防の薬を飲んでいました。加えて、おっぱいのケアも出産まで厳禁でした。医師や助産師さんからは「おっぱいのケアは出産してからでも大丈夫」と言われていたので本当に何もしていませんでした。入院していた産院は母子同室・母乳育児を推奨していました。出産後すぐ、「疲れない程度に欲しがるだけ飲ませてあげてね。お乳は出ていなくても大丈夫」と娘を抱かせてくれました。出産時に産道が裂けたため、縫合に1時間かかり、処置後の痛みのため座るのも辛かったのですが、生まれたばかりの娘を抱いたときの感動は今でも忘れられません。
初めての授乳は、必死に乳首を探す娘の口に浅くしか含ませることができず、娘はおっぱいが出ないので懸命に飲み続けました。私の乳首は初日にして切れてしまい、その後は授乳のたびに、飲んでもらうその瞬間、痛みの恐怖に耐えなければならなくなりました。産後2日間はなかなか母乳が出ず、娘は頻繁におっぱいを欲しがり泣いていました。どうしても泣き止まないときはブドウ糖水を飲ませてもらっていました。産後3日目、ようやく母乳が出るようになり喜んだのもつかの間、乳腺がめりめり張ってきて熱をおび、乳房も巨乳になりジンジンと痛く衣類が触れるのでさえ辛くなりました。この乳腺の張りが峠を越えた産後5日目には、母乳はよく出るようになっていました。飲みきれなかった母乳があふれて下着は常に濡れていました。
退院1週間後の産院の母乳外来では「乳腺が細くつまりやすいため、定期的にケアをしたほうがよい」と言われました。私はかつて桶谷式母乳ケアを受けながら3人の子供を育てた友人から「トラブルがあってもなくても定期的にみてもらってよかったよ」と聞いていたので、早速、桶谷式の相談室に連絡しました。

目からうろこ、3つの指導

 目からうろこの指導は、1つ目は、熱感のあるおっぱいにキャベツの湿布をすることでした。これは長期にわたり実践していました。そして、2つ目に搾乳の方法です。生産モードに入った私の母乳は本当によく出ました。食事内容や授乳間隔が少し空くだけで、おっぱいはすぐに張り熱を持ち、肩が凝りました。搾乳すれば楽になりますが、その分また母乳が増えるという悪循環になり、搾乳のタイミングと搾乳量の目安を指導していただきました。最後の3つ目は授乳時の抱っこの方法です。相談室でケアの後、その時々のおっぱいの調子に合わせて指導してもらいました。
 相談室へは、外出しやすくなった、産後3ヵ月頃から通うようになりました。相談室までは1時間かかりましたが、相談室は私の気分転換、子育ての相談の場でもあったので通うのが楽しみでした。先生のマッサージは、つまりかけている乳腺部分はたまに痛い時もありますが、普段はやさしくて痛くありません。そして、先生の魔法の手によって冷えた細い噴水のような母乳が出るたびに体が軽くなり、終わるころには肩こりも解消され、おいしい母乳に変わっていました。おかげで乳腺炎にならずに断乳まで過ごすことができました。

そして2人目

 現在、1歳の息子の授乳中で相談室に通っています。娘の時のケアのおかげでトラブルなく過ごしています。娘のときに悪戦苦闘した経験がウソのようです。
 医師から妊娠は難しいと言われていた私が2人の子供に恵まれ、完全母乳で育児ができているのは、先生の魔法の手と指導のおかげです。ありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いします。
ふれあい広場148号より